お題「#おうち時間」
朝ドラ「エール」といかにんじん
朝ドラ「エール」の主人公の出身地が福島県で、主人公の窪田さんもお父さん役の唐沢さんも福島弁がとてもうまくて、なつぞらに続いてお国言葉っていいなと思わせてくれます。
主人公の伯父が経営する川俣銀行で働く行員さんたちが居酒屋で語らう場面がありまして、そこへお店の方が運んできたのが「いかにんじん」でした。
いかにんじんとは
福島県の郷土料理です。福島県の方はポピュラーな家庭料理なわけです。秘密のケンミンshowでも何度か取り上げられていました。
(現在は、秘密のケンミンshow極となり司会はみのもんたさんから爆笑問題の田中裕二さんに変わったようですね)
はじめて食べたいかにんじん
テレビで見てはいたもののいかとにんじん?おいしいの?と想像もつきませんでした。
しかし、出会いの場がやってきたのは、下記のブログでも話題にしましたが、
日本橋にある福島県のアンテナショップ日本橋ふくしま館 MIDETTEでのイートインでした。
このふくしま館では、福島の日本酒3種のみ比べセットが500円でイートインできまして、ちょっとだけいろいろ味見したい私には嬉しいセットなわけで、ホームページで週替わりでセット内容の銘柄を公開してくれています。空きっ腹にはきついので、おつまみセット200円がまた嬉しい価格で、これをいつも頼んでいます。
こんな感じです。
わかりますか?!ここに!これが!いかにんじんとの出会いだったのです。
いかとにんじんってインパクトあったので、よく覚えていました。これがかのいかにんじん...と箸をつけたところ美味い!!(^^)! 日本酒がすすむ!
そして、感激してこの後、店内で販売していたいかにんじんを購入して帰ったのでした。
いかにんじんを作る?
こんな出会いだったので、福島の方にとっては家で作るものであっても私にとってのいかにんじんは「買う」ものでした。
そんなときに、ふってわいた「おうち時間」。常備菜を作るにはもってこいの時間でした。そして福島県が舞台の朝ドラエールでも登場しました。
こんな時に食料品庫に押し込めていた花豆を思い出して、煮豆を作ろうという話を友人にしたところ、福島出身の友人は、では自分はいかにんじんを作る。ということでした。
にんじん切るのイヤだ
いかにんじん、そっか作れるんだよねと思いながら、にんじんの拍子切りを大量にするなんて手首が痛くなると真っ先に想像して、作る気はおきませんでした。
私:「にんじん切るの大変そう。にんじんしりしりの器具ならあるけれどいかにんじんはやっぱり棒切りですよねー?」
友人:「しりしりでもいいと思いますからやってみて!市販は棒切りのようですが家庭で作るのはキャロットラペみたいな感じだから。」
へ?!しりしりの器具使ってもいいの?!それなら作れるかも...!(^^)!と希望の光が差し込んできて、みるみるやる気が出てきました。
この器具でにんじんを刻みました。 |
イカは?
私:「イカはサキイカでも使えばよいのですか?」
友人:「スルメイカの細切り。スーパーで松前漬けの素で売っていますから。昆布が入っている場合は、入れないか入れても少なくした方がいいです。私は入れません。」
常備菜の作り方なんて様々家庭の味ですから、決まりなんてないわけです。
ただ最初に食べたアンテナショップのいかにんじんも昆布は入っていなかったから、やっぱり私もイカだけでいい!
それで買ったのがこれです。
友人:「イカはいっぺんに使うとおおいので分けて使うといいです。そのままでは長いのでキッチンバサミで3分の1にしています。イカだけ3-4時間酒につけて柔らかくしてからにんじんとタレを入れた方がいいよ。」
ハッ、こんな時に限って料理酒が切れてる..涙;
あとはしょうゆもみりんもあります。
参考にした作り方は、このサッポロビールさんのレシピがシンプルで作りやすかったです。
簡単だった!あれさえあれば
正直、作るのはとっても簡単でした。
ただ、にんじんを刻む器具があったら楽というのと、松前漬け用イカを入手することだけがちょいとハードルあるので、それさえポチっとクリアしちゃえば、もう何度でも作れます。もう2回作りました!
にんじんも棒切りより細かいしりしり切りですし、イカも細切りですからとても漬かりやすいです。一晩ですぐに食べられます。
ごはんのおかずにも、もちろん日本酒やビールのあてにもとてもヘルシーおつまみですね。
にんじんとイカの栄養
にんじんは糖質が高めですが、ビタミンAが含まれています。しっかりブラシで汚れを落として皮をむかずに使いましたよ。苦みえぐみが苦手な方は皮をむいてももちろんOKです。
スルメイカは逆に糖質低めで高たんぱくですし、タウリンや亜鉛も入っていますね。
ちょっとアレンジ
食べすすむうちに味が濃くしみこんできたので、味の調整にやわらかい春キャベツを投入してみたら、また美味しい!
いかにんじんは松前漬けの原点なのか?!
キャベツを加えると、ちょっと松前漬けに近い味わいになりました。
いかにんじんって誰が考えたんだろう?福島県には海のものがなくて、干したイカとにんじんだったのかな?それが、北上して、数の子だとか昆布だとか、海の幸がどんどん加えられてアレンジされた結果、松前漬けになったのかな?!
郷土料理と地理の関係性おもしろいですね、他にもあるのでしょう。
自宅用はもちろんホムパにも
作り慣れちゃえば、簡単に大量にできるし何といってもヘルシー!なのでかぶりそうもないので、ホームパーティに出したり、持参したりするのも受けがよさそうです。経験上、野菜系のおつまみってかぶらなくて喜ばれるはず。
これから暑くなる季節、しゃっきりヘルシーいかにんじんでしばらくあてには困らなさそうです!